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『アニー・ホール』(1977/米/ドラマ)
2006 / 10 / 04 ( Wed ) 18:31:23

男女の物語

ネタばれ


この映画を見て心からやっぱり恋愛と友情の関係って言うのは全く違うものなんだな、と思いました。
それぞれの延長上の友情や愛情は勿論あるとは思うのですが、両方とも変わるのではなく、一度友情や愛情という感情は死に、そして新たに生まれるものだと思いました。
だから、それらの関係に少し、切なさというか、一過性のものがあるというか、そういうものなんだと思います。
特にこの二人の関係は、お互いに好きなのだけれど、それは愛情ではないんですよね。でも、友情にもなれない。
もどかしいものであるのだと思います。
だから、会えば友人として振る舞うのに、友人のように気軽に会うことも出来ない。
う~ん。愛情と友情の差。男と女の差。友人とも話したのですが、私たちは女であるが故に友人の愛情を受け取ることが出来ない(勿論自分もその友人に対して愛情をもてない)んだけれど、女であるが故に今現在その友人の近いところにすっといられる特権も持ち合わせている。
これがなんとも、苦しいものだったりするし、そうでもないものだったりする。
いくら友情でも、例えば友人が恋人べったりになって、私を放っておいたら私は寂しさを感じる。
両方とも実に近いところにあるのに、その二つの感情は決定的に違うものなんだな、とこの映画を見てつくづく感じました。
映画の話的には、ちょっと風変わりな男の物語。
過去現在の混在した映像なんかも面白かったです。ただ、本音が字幕として出るあのシーンは字幕派の弱点が顕著に出てしまいましたね笑。
まあ、でもウディ・アレンの作品は「世界中がアイラブユー」のようなちょっと軽い感じのものがわたしは好きです。
この頃の作品はちょっと肩肘張ってて疲れないかなあという感じさえも受ける。でも、人間若い頃は自分の哲学を声高に叫びたいものだから。ウディもいつしか懐の深い人間になったことだし、マイケル・ムーアもいつしか角が取れてしまうのかなあ、なんて笑。


★★★☆☆(2004.11.1/DVD)


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『アバウト・シュミット』(2002/米/ドラマ・コメディ)
2005 / 12 / 27 ( Tue ) 02:20:17
ネタバレしてます

コメディーじゃなかった気もするんだけれど。
ラストが良いです。きゅんとします。じんわりとします。
シュミットはこの映画中ずっと、眉間にしわを寄せているんです。
彼に同情すべき点も結構あるんだけれど、彼はずっと家族に、世間に文句ばっかり言っているんです。
彼の気持ちは勿論判る。仕方ない部分も確かにある。でも、彼は人生が楽しくないのかな?って思ってしまう。
その気持ちを裏付けるかのように彼の眉間のしわは濃くなっていくんです。

そんな彼が気まぐれから、始めた援助活動。
案外人間って意図していなかったことがその人にとって、人生を変える程の幸せを与えていたりするんですよね。意図した人から全くかえってこなくても。
全てに絶望したシュミット(もうここまでくると、彼をせめることも忘れて可愛そうで可愛そうで。何か良いことがないかなあ、と本当に思ってしまった)が家に帰ってきて、ンドゥグの絵を見て、初めて顔を崩すんです。
顔を崩して泣いて、そして笑うんです。このシーンだけで、涙腺が緩みました。彼はこの絵だけで、きっと救われたと思います。彼がいつかンドゥグに会いに行かないかな、と思っちゃいました。

人生は辛いことが多いですね。でも、生きていたらこんな素敵なことにも遭遇できる。だから人生って辞められないんだと思います。
そんな事をちょっとコミカルに、温かい瞳で見つめている。そして何と言っても情景描写が実に美しいです。綺麗な映画だと思いました。
ジャック・ニコルソンが実に良い演技をしています。長回しのショットが多いのですが、これはジャック・ニコルソンの演技を余さず写してくれていて、最大限に彼の演技を生かしていてとても良いと思います。




★★★☆☆(2005.4.3/DVD)



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『es[エス]』(2001/独/実話ドラマ)
2005 / 11 / 09 ( Wed ) 18:30:42
ネタバレしています

※実話だと知らずに勢いに任せて書いた感想

私は最近、ドイツ映画はすごく元気だと、そしてドイツはとても素敵な国じゃないか、と思っていただけにちょっと驚きました
この映画も元気じゃないわけではないんです
そこここに良い感性の絵もあるし
映画自体も最後まで飽きさせないし
監督が描きたかったのだろうなあ、ということもきちんと伝わる
見せ方もあの囚人側の人が追いつめられていく感じなどは、とても上手だったと思います
けれど、それでもちょっと違うと思う
例えば、主題が極限状態に陥ったときの人間の心理の変化だとしたら、看守側がどうしてああなったのかは全く以て、納得がいかない
これがもしも、戦時中の実験だったり、CUBEのような設定だったらわかるのですが
そしてCUBEの優秀な所はそこの部分なのです(しかも他人を思う気持ち(良心)を忘れなかった人がいた)
けれど、このように別に全く外界と閉ざされていず、実験主である教授とも常に、ふれ合う状況において、このような自体になるのは考えられないと思う
看守がこうなったら、囚人側がああなるのは理解できるのですが(彼らは受け身なので、それこそ戦時中のような極限下にあると言える)
私本来は監督の伝えたいことの、ただの舞台に選んだ設定の場合、細かいことは突っ込まない人間なんです
それでも、この映画だけは言いたい
こんなのはさっさと中止すれば良いんです
何であんなに教授はやめるのを嫌がったのか
別にそんな大事な実験でもないのに
それに何より、あのやり方は非常に、見るに堪えない
いじめの心理だとか、人間のその本質の凶暴性、残忍性なのでしょう
それは私たちにもある
幾らでも、看守になりうる要素はある
それは確かだ
でも、別にそんなの自覚する必要ないと思うのです
もし必要があったとしても、こんな風に教えてくれなくてもいい
知っていたからと言って、だって何かが変わるわけではないのでしょう
どなたかが仰有ってましたが、「このような社会に近い場合、法までも忘れ、殺人にまで走ることはない」と
まあ、それすらも考えが及ばない事態に陥ってしまうのが極限状態というやつだと思うのですけれど
だから、実際極限状態に陥ったときに、この事実を知っていたからと言って、何も変わることはないと思うのです
私も最終的にはきっと人間は残酷になれるし、簡単に人を裏切るものだと思っている
でも、その状況に陥るぎりぎりまでは人間の善の部分を信じていたいのです


★☆☆☆☆(2004.4.11/DVD)
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