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『デッドマン』(1995/米/西部劇)
2006 / 10 / 04 ( Wed ) 18:23:53
叙情的で、詩的で、そして凄惨


ネタばれ


この映画は多分大傑作だと思うのです。
思うのですが私には駄目でした。
何て言っても、残酷だった…。全体的にゴシック的なと言ったらなんですが、重厚な美しさをもった作品だから、途中に入る残虐なシーンが、普通の映画以上に残虐に、ショッキングに映ってしまったようです。
そんなわけで私この映画駄目でした。

でも、全体的には(繰り返しになりますが)本当に重厚で叙情的で詩的な、実に美しい映画でした。美しすぎるくらいでした。その、映像もそうなのですが、お話もそうなんです。
粗筋的にはすごい抑揚も、山場もあるのに、それを淡々と描く。
美しい映像もシークエンスも何もさらっと見せるのみ。
西部劇には近い気がします。
それにしてもジョニデ演じる、ウィリアムの変化が凄いかった。
最初の頼りない姿から、残虐な殺人者へ、そして最後の一種安らかな死出の旅路へ出る姿へと。その変化がとても良かったです。良かったのですけれどねえ。
この映画は何回も見ると好きになっていきそうな気がします。雰囲気が素晴らしいので。
ていうか、忘れていた何かを描き出したかのような作品です。この雰囲気がこの時代に出せるというのが凄いです。
白黒は美しすぎたかなあ。
ルイ・マルの言葉が身に染みる。何故「さよなら子ども達」をセピアカラーもしくは白黒にしなかったのかという問いに、彼は「美しすぎるから」と応えたのだそうです。
そんな感じだ。美しい。ため息が出るほど美しい。最後の神々しい空から何から、天国が見えた!と思いました。でも過言ではないと思います。
淡々とした映画とは言っても、映像が情感溢れるものなので、それでまたロマンティックとでもいいましょうか。実に憂えた渋い雰囲気になっています。


★★☆☆☆(2004.11.1/ビデオ)

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『デーヴ』(1993/米/ドラマ・コメディ)
2006 / 10 / 04 ( Wed ) 18:15:16

夢と現実の混在


ネタばれ


ケヴィン・クラインの魅力が素晴らしい!彼の人の良さそうな動きや、笑顔や、雰囲気がこの作品を包み込んでいて、温かく仕上がっている。彼の場合嫌みにならないし、あざとさもないところが良いですね。自然体だからかな。
お話に関してですが、これははっきり言って全く政治色のない映画です。
最後の演説も大統領の、と言うよりもその替え玉である自分に対してのものだから、とても良いのです。
勝手に聴衆が大統領の言葉だと勘違いするだけですから。
観客が勝手に政治に対する苦言だと勘違いするだけですから。
とっても遊び心のある一作品であると思います。
これは皮肉じゃなく、こうだったらいいのになあ~っていう、無邪気な夢の物語なんです。
でも、そのままで終わらないところが良いと思う。彼、つまりデーヴは政治の上で全く主人公になっていないところが勝因だと思う。
彼はただ単に他の政治家の国の道具だったわけですから(でも、それこそが一番の大統領の素質かもしれないのだけれど)。そして、その過程でデーヴ自身も気付くわけですね。行動しなきゃ始まらないと。
追いつめられて動いてきた彼だけれど、その追いつめられて起こした行動が、それで上手くいくことがあると自分自身も知るって言うところがとっても良い。
国の難しさや自身の無知さだとか。それを知ったから彼は降りたんだろう。替え玉を。その現実と夢のバランスが絶妙でした。
そこで甘甘になりすぎないからこんな荒唐無稽な物語も、そのまま滑っていかず楽しめるんだろうと思う。
所詮つなぎだった訳だけれど、彼はとても大きな事をしたし、とても大きなものを彼自身も手に入れたんだろう。
それで彼が替え玉から戻るところとか、ちょっと切ない部分もあったり、あのボディガードさんがやけにきゅんきゅんさせてくれたりで、私個人的には大好きな映画です。
そして、何より数々の有名人が、実名まんまで出てくれているそのうれしさ!皆さん、楽しそうに演じてらして、ていうか、リポーターや、映画監督や果ては政治家まで出ている辺りだけでも、日本よりも政治家に期待が持てますね!
遊び心がなくっちゃね!議員さんには。それだけで実に嬉しくなってしまうわけでした。良い映画です。愛したくなる映画です。


★★★★☆(2004.10.25/DVD)



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『タイタニック』(1997/米/ドラマ)
2006 / 10 / 04 ( Wed ) 17:58:52
※三回目くらいに見た時の感想です。
ネタばれ


何故かテレビでやると見てしまう・・・。そして、何故か最後まで見てしまう・・・。
でもやっぱり結構面白い。引きつける魅力は十分にあると思う。
やっぱりこの映画は最大の見せ場はタイタニック号が沈むところだと思うのだけれど、やっぱりそこは何て言うか、えげつない・・・。
えげつないって言うのは、最悪の惨事が起こって、そのえげつなさがしっかり出ていると言ったところでは、この映画は実に上手いんだと思う。人間の命の儚さを見事に描いている。
それでも何回見てもやっぱり人が死ぬところっていうのは慣れないものなんだなあ。例え同じ映画でも。
眼をそらしたくなる場面もいっぱいあって、小さな人間ドラマがたくさんある。だから、何回見ても飽きないと思います。
今回は船員の皆さんに心が行きました。
皆さん、自分が死ぬのは殆ど分かり切っているのにあそこまで必死に、仕事をこなそうとしている。
その気持ちは一体どこから来ているのだろうと、心から思います。勿論音楽家たちも。こんなときこそ音楽を。彼らはとても素敵でした。
ローズとジャックの会話もやっぱり良かった。
特に最後の「僕の人生でこの船に乗れたことは一番の幸運だ。君に会えたから。君に会えて本当に幸せだった」彼は死んでしまうことが判っていたのだろう。この船に乗らなかったら生きていられたのに。それでも自分の生以上に出会えたことが幸せと思えるほど、人を愛せるというのが、本当に素敵なことだなと思います。
ローズの人生はジャックが作ったもの。ジャックの願いを一つ一つ叶えていったローズ。飛行機に乗って、馬にまたがって、子供をたくさん作って。何て大きな愛情だったんだろう。できすぎかもしれないけれど、でも羨ましくもなる。
もしかしたらこのおばあさんの作り話かもしれない。
それでも、今日だけでもそのおばあさんの素敵な作り話に騙されて、ロマンティックな気分で過ごしてもいいんじゃないかと思う。


★★★☆☆(2004.10.2/テレビ)

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