スポンサーサイト
-- / -- / -- ( -- ) --:--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 admin page top↑
バンクーバーオリンピックフィギュア男子シングル:4回転時代2
2010 / 04 / 12 ( Mon ) 01:31:07
様々な思惑が彼らの中をよぎっただろう。
4回転が武器になった時代から、4回転が必須の時代へ。
明らかにこの競技全体が移行しようとしているその時、どこでその決断をするべきか。
考えあぐねていたとも言える。

ある選手は言った。
「SPには入れない。失敗ができない種目だからね。リスクが高すぎる」
ある選手は言った。
「4回転は絶対にSPから入れるつもりだ」

4回転をSPで跳ばない選手を保身と言うにはまだ早い時代だった。
まだ探っている。
はっきり言えば、順位が下の選手が挑戦したところで何も大きな波は来ない。
世界トップにそれだけでは入れない。
そして世界のトップと言われる選手たちは揺るがない。
この判断は結局世界トップの選手たちの間での探り合いにのみ他ならない。

4回転がSPでついに解禁されたこのシーズン。
世界に先駆けて、まず挑戦したのは本田武史だった。
日本選手権SP。残念ながらミス。
続いての挑戦は、カナダ選手権での、ミスター4回転エルビス・ストイコ。
ミスター4回転と言えど、絶対に失敗してはならないというSPでの4回転は余りにプレッシャーが大きい。
そこに打ち勝つには、一回の挑戦では、無理だ。
両足での着氷となり、成功とは認められなかった。
一体誰がSPでの4回転を成功させるのか。
誰かが成功させたら一気に4回転時代へと加速する可能性がある。
固唾を飲んで見守っていたに違いない。

シーズンも終盤に差し掛かり、今シーズンのSPでの世界初4回転の成功はないかに思われた。
しかし、その年の4大陸選手権にて、当時完成度の高い4回転を武器に世界から注目され始めた中国勢のうちの一人、張民によって遂にSPでの4回転がクリーンな成功と認められた。
world直前のことだった。

おそらくこの瞬間にその当時世界でのトップをひた走っていた選手たちはSPでの4回転を来シーズンは入れることを決意しただろう。
技術的にほぼ互角の彼らは、より一層難易度の高い技を見せる必要がある。
流れの中で技術を見せる必要がある。同じ技であってもより難しくアレンジして行う必要がある。
一歩遅れたら、もう取り返しがつかない。

事実、その年のworldで最終グループ中、4回転をSPに入れたのは、本田とストイコの二人だけ。
そして彼らは共に失敗し、SPで出遅れることとなった。
両雄並び立つプルシェンコとヤグディンは4回転を回避。いや、回避どころか最初から構想に入れていなかったはずだ。
その当時、勝つためにはまだ、4回転は入れない方がいいという判断のもと。
成功率の低い4回転は入れたところで、取り返しのつかないミスになるという判断。

しかし、SPではまだ4回転は入れないプログラムが主流であったが、既に世界トップの選手はFSには4回転を入れ、更にクリーンに成功しなくてはならない。そんな時代にはなっている。
SPで1位だったプルシェンコが、FSでヤグディンに逆転された、その理由は、4回転で僅かに手をついたことと、ステップの途中でほんの僅かに躓いた事だった。
印象採点であったために、採点には響かないこんな躓きですら、目立つ。
その瞬間にプルシェンコの手からは金メダルは逃げていったのだ。
既にヤグディンと同等の、もしくはそれ以上の技術力を持っていた彼が来シーズン何をしかけてくるかは自明の理だ。
それは周りの選手たちにも重々判っていた。

4回転必須の時代、いわゆる4回転黄金時代はすぐそこにまで迫っていた。
スポンサーサイト
スポーツ TB:0 admin page top↑
trackback
trackback URL
http://hankypanky.blog27.fc2.com/tb.php/407-2872d293
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
* HOME *
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。