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『ぼくは怖くない』(2004/伊/ドラマ)
2005 / 09 / 30 ( Fri ) 04:02:06
※ネタばれしてます


とても豊かな空間が支配する世界
でもその豊かな空間が逆に閉じられた物であることも示唆する

理屈など!
けっして必要のない世界で主人公は生きている
それはつまり子ども、であるのだ


非常に美しく、恐ろしく、悲しいお話でした
この映画はいろいろと予想を裏切る
美しく始まる子どもの輝ける世界
幸せそうに見える家族
争いなどと無縁であるかのような町
ある日少年が出会った(見つけた、といった方が正しいか)穴の中にいる少年を巡っていきなりミステリータッチになる
ところがそのミステリーも何のことはない
映画の半分も行かないうちにすべて判ってしまう
つまりすべてが関係ないのだ

この映画が支配するのは少年の瞳、それだけだ
何故、大人達はこのようなことを起こしたのか?
セルジョは一体何者なのか?
普通に映画を見ていたら浮かぶであろうこれらの疑問に答えを匂わせながらもけっしてはっきり描こうとしない
本作が徹底したのがミケーレの視点で描くという部分なのだろう
だから、わたし達も彼が知っていることは知っているし、知らないことは知らないのだ

ラストシーンもけっしてハッピーエンドではない
この後のことを想像すると辛いだけのような気もしてしまう
大人達はこの町に戻ってこられるのだろうか?
ミケーレはこの後立てるようになるのだろうか?
フィリッポとまた再会することはできるのだろうか?
そんな想像ばかりが頭を巡ってしまう
ラストカットも少し悲しい
彼らはあの後ちゃんと手を握れたのだろうか

描きたかったテーマは痛いほど伝わってくる
けれどこんなに悲しい話を選ぶ必要があったのかなとも思います
『さよなら子供たち』を思いだしてしまいました



さて、映像はとても美しいです
金色の小麦畑、青空、木に寝っ転がり、風が吹く
すべてポスターにして張っておきたいくらいの美しさでした
この美しさはきっと子どもの目に映った世界だからなのだろうなあ
わたしも昔はこんな風に世界が見えていたのかもしれない
そう思うととても切ないけれど、でもとても嬉しく思います
本当に宝箱のようなきらきらした世界でした


この映画は本当にミケーレの成長の物語なのだろうか
確かに彼はもうきっと一人で立てるだろう
一人で生きていけるのだろう
けれどフィリッポとのふれあいを見ているとそれがすべてのような気がしてくる
もしかしたらこの時期を永遠にしておきたくてこの映画を作ったのではないかとさえ思った


★★★★☆(2005.9.30/DVD)
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